戦お?

  

 

” たたかお? ”

 

 

僕が帰ると すぐに

そう 声高に誘ってくれるのが嬉しくて

つい 希望された役になりきります。

     

    

けっこうな本気度で挑んできますが、

僕が死んだふりをすると

 

本気で泣きそうな顔になる、か弱き一面もあったり。

 

 

 

 

     

   

 

3歳と8ヶ月と14日。

毎日、毎分、毎秒、一緒にいる時間を

彩り輝かせ続けてくれた サン君が

 

”ちいさい方の子”

 

  で在る 最後の時間。

  

  

はじまりの裏っ側の

ひとつの おわりです。

  

    

   

 

  

  

 

   

  

 

 

”ププッぺちゃん、あたまはこっちだよ~”

逆子だった赤ちゃんに 優しい声で

そう 声かけ続けてくれた最近を思いながら、

 

 

” どんな気持ちかなぁ。 ”

 

” いろいろ気にかけてくれてるんだろうなぁ。”

 

 

と 感受性の強い彼の心の中を想像しながら、

毎日を過ごしています。

    

   

 

 

予定日を1日すぎた今朝には、

” お母さんと遊べなくなるから、出てきて欲しくないなぁ… ”

そんなことを言いました。

    

   

” そうかぁ ” という気持ちと同時に、

なんだか 嬉しくもありました。

 

 

 

子供の心の中はとても忙しいもの。

心の中でとどめておける程度の事と

抑えようとしても溢れて出てくる感情とが

嘘みたいなスピードで 動き回っています。

 

 

 

 

 

とくに 後者については、

辛くて 悲しくなった時には

なにも気にすることなく

はきだして欲しいと思います。

 

隣にいられるうちに。

 

 

 

 

  

   

 

 

包んで、

抱きしめて、

声をかけることができる 今は、

楽しい時間も、

我慢の時間も、

全ての時間が、

一緒に過ごせる 贅沢品です。

 

 

 

 

 

 

まだ赤ちゃんだった頃、

エレベーターに乗れば 毎度

後方から クスッと聞こえてくるくらいの

お坊さん感 満載だった  君。

 

 

 

 

それまで…

 

ただの 寒い冬のだったあの日が

特別な日に変わって、

 

それからというもの

 

ひと時も休むことなく

 

男の子の父親である

 

楽しみを教えてくれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この楽しさが

終焉に触れる気配は

微塵もなくて、

 

 

 

 

 

笑っていても

 

 

 

泣いてても

 

 

 

怒っていても

 

 

 

 

 

 

 

 

寝ている 今も こうして。

 

 

  

日々、心の奥から湧いてくる

かわいくて 愛らしくて

どうしようもない感情が

溢れ出てきていること。

 

 

 

 

 

その源泉は きっと

土星の輪っかより

ずっと 大きいんだけど。

 

 

そこのところ

いつか 僅かでも

伝わるかなぁ。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

赤ちゃんに気持ちがいく今、

同じだけ大切なサン君との時間。

 

 

 

ひとつずつ、

父としても 悔いのないように

大切に 今 を過ごしたいと思います。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだかさらっと 書くつもりが

長文備忘録になっていました。

 

 

お付き合いいただき、ありがとう御座います。