七夕の雨をすりぬけて。

 【 プライベートブログです 】 

 

 

いつもと違う休日の朝、

 一つわかったことがあります。

 

 

 

 

ドラマチックな人というのは、

その人自身がどうとかではなく

その人の持つエピソードの一つひとつを

ドラマチックだと感じた周囲が

決めることなんだろうと。

 

 

 

例えば

 自分の生涯を終えて

みんなに別れを伝える日、

 

鳴り止まない雨音がレコードみたいなことも、

 お店で働く人の休みが多い火曜日であることも

今日という日が七夕だということも。

 

 

 

式場の外の広い廊下を

埋め尽くすほどの参列者それぞれが

突然で茫漠な悲壮感とたたかっていて、

 

その祈りが向けられるのは

街の中心で多くの人に囲まれて

いつも歯をみせて笑っていた

街の人気者です。

 

 

 

 

もう随分と会っていなかったのですが、

 

 

先月のある日に

“そういえばカンタの誕生日がそろそろだったな…”

とふと思い出して昔書いたブログを遡って

 

僕はセレちゃんを、

森さんはカンタを抱っこした写真を

スマフォに保存したそれからまもなく、

突然届いた森さんの訃報でした。

 

 

 

お酒を片手に音楽を楽しむ姿や

ラルフローレンの世界で見せる表情や

お互い近い時期に父親になり、その喜びを語った瞬間や

偶然ご一緒させていただいたお酒の席で

託すようにいただいた言葉や

 

 

自分の中での彼との記憶を

集めては振り返り懐かしみ

早すぎる と悔やみ悲しみ

ただただ伝えられなかった

御礼の言葉を心の中で

くりかえすばかりです。

 

 

森さん、

今まで ほんとうにありがとう御座います。 

 

 

明るく楽しく気取らず

自分のスタイルがあって

センスに溢れた

格好いい先輩でした。 

 

 

闘いを終えた今は、

どうぞ天国で

安らかにお眠りください。